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高桑秀典のクルマ偏愛雑記帳

Vol.05 フィアットの走りのよさ 【2011/10/1】

白ボディ/黒ホロのフィアット 500C 1.2 POPが、去る1月30日から我が家の足として大活躍しています。下取りに出してしまったムルティプラもそうでしたが、旅の目的地が遠方になればなるほど、フィアットの走りのよさを実感することができます。

 

 フィアット 500が2011年2月に販売登録累計10,000台を達成しました(JAIA調べ)。改めて説明するまでもなく、現行型500はイタリアン・センス溢れる完成度が高いモダンなデザインと優れた燃費で、2007年にイタリアで発表されて以来、瞬く間に日本をはじめとする各国でスマッシュヒットを記録しました。日本では2008年2月に発表され、3月に発売されてから、2008年に2,495台、2009年に3,053台、2010年に4,280台、そして、2011年1月に137台、2月に251台という販売登録数を記録。ということで、販売登録累計が10,216台となり、めでたく1万台を突破したというわけです。
 ちなみに、筆者の愛車は2011年1月登録なので、137台のうちの1台ということになりますね。ここ最近、都内はもちろん、郊外にある我が家の近くでもフィアット 500を毎日のように見かけるようになったので、2011年の販売登録数も最終的に例年同様2000台オーバーということになるでしょう。

 

 現在、我が家のガレージには、2011年式フィアット 500C 1.2 POP、1999年式メルセデス・ベンツEクラス(W210型/E320/4ドア・セダン/前期型)、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアの3台がいますが、500C 1.2 POPは主に嫁の普段の足および筆者がイタ車関連のイベントを取材する際の足として、メルセデスは筆者が全国各地に点在しているディーラーやスペシャルショップを取材する際の足および家族旅行用として、アルファ・ロメオは筆者の完全なる趣味用およびイタ車関連のイベントを取材する際の足として活躍しています。
 以前はアルファ・ロメオ一台しかなかったので、それこそ岡山に行った翌週に大阪・京都・奈良にある店舗3軒をハシゴして帰ってくるようなメチャクチャな乗り方をしていましたが、34歳を過ぎたあたりから徐々にアルファ・ロメオで遠くまで行くのが辛くなり、フィアット・ムルティプラを購入しました。
 しかし、このムルティプラが不幸にもトラブル続きで、仕方なくEクラスをイタ車支援用マシンとして数年間に入手しました。現在では車歴が12年を越えた我がメルセデスもトラブル続きではありますが、やはり、長距離移動時のラクさ具合がハンパではないので、非常に重宝しております。
 W210型はEクラスとはいえボディ・サイズがコンパクトなので、都市部でも運転しやすく、ついつい乗ってしまいがちになりますが、先日、愛知県知多郡南知多町にあるチンクエチェント博物館が主催する『第11回チンクエチェント・ポーリ』(2011年3月27日開催)というイベントに我が500C 1.2 POPにて行ってきた際に、現行型500もメルセデスみたいに長距離移動がラク(!)ということに気づきました。
 具体的に何がどうだからラクだったのかというと、高速道路をそれなりの速度で巡航するとクルマの動きがビックリするほど重厚になり、自分が500C 1.2 POPというコンパクトカーに乗っていることをすっかり忘れてしまうのです。
 これには500C 1.2 POPが185/55R15&専用15インチ・アロイホイールを履いており、屋根アリの500 1.2 POPよりも車両重量が40kgほど重い(500C 1.2 POPが1,030kg、500 1.2 POPが990kg)ということも関係しているのだと思いますが、とにかく500C 1.2 POPでのロングツーリングは物凄く楽しいのでありました。

 

 今でこそロングツーリングが物凄く楽しいフィアット=500C 1.2 POPという方程式が筆者の脳内で成り立ちますが、数年前であれば、間違いなく約5年間連れ添ったムルティプラがロングツーリングが物凄く楽しいフィアットの最右翼でした。 
 では、なんでまたそのような“よきパートナー”を手放したのかと申しますと、走行距離が7万5000kmを突破したあたりでインジェクションが壊れてしまい、修理して直ったと思ったら今度は別のインジェクションがまた壊れてしまい……といった状況となり、なにやら変な故障スパイラルに陥ってしまったのです。そういったこともあり、泣く泣く下取りに出すことにしました。
 本当はムルティプラを残しつつ、500C 1.2 POPを増車することができたらよかったのですが、それを果たすことができなかったので、今後は500C 1.2 POPを残しつつ、新型ランチア・イプシロンを増車することを目標として、頑張っていきたいと思います。たぶん、新型ランチア・イプシロンを買う際にはメルセデスを下取りに出すことになるので、そうなったあかつきには、我が家のガレージにランチア、フィアット、アルファ・ロメオが並ぶことになりますね。う~ん、楽しそうです。

 

Vol.05 フィアットの走りのよさ 【2011/10/1】

白ボディ/黒ホロのフィアット 500C 1.2 POPが、去る1月30日から我が家の足として大活躍しています。下取りに出してしまったムルティプラも

そうでしたが、旅の目的地が遠方になればなるほど、フィアットの走りのよさを実感することができます。

 

 フィアット 500が2011年2月に販売登録累計10,000台を達成しました(JAIA調べ)。改めて説明するまでもなく、現行型500は
イタリアン・センス溢れる完成度が高いモダンなデザインと優れた燃費で、2007年にイタリアで発表されて以来、瞬く間に日本
をはじめとする各国でスマッシュヒットを記録しました。日本では2008年2月に発表され、3月に発売されてから、2008年に2,495台、
2009年に3,053台、2010年に4,280台、そして、2011年1月に137台、2月に251台という販売登録数を記録。ということで、
販売登録累計が10,216台となり、めでたく1万台を突破したというわけです。
 ちなみに、筆者の愛車は2011年1月登録なので、137台のうちの1台ということになりますね。ここ最近、都内はもちろん、郊外
にある我が家の近くでもフィアット 500を毎日のように見かけるようになったので、2011年の販売登録数も最終的に例年同様
2000台オーバーということになるでしょう。

 

 


 現在、我が家のガレージには、2011年式フィアット 500C 1.2 POP、1999年式メルセデス・ベンツEクラス(W210型/E320/4ドア・セダン/前期型)、
1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアの3台がいますが、500C 1.2 POPは主に嫁の普段の足および筆者がイタ車関連のイベントを
取材する際の足として、メルセデスは筆者が全国各地に点在しているディーラーやスペシャルショップを取材する際の足および家族旅行用
として、アルファ・ロメオは筆者の完全なる趣味用およびイタ車関連のイベントを取材する際の足として活躍しています。

 以前はアルファ・ロメオ一台しかなかったので、それこそ岡山に行った翌週に大阪・京都・奈良にある店舗3軒をハシゴして帰ってくるような
メチャクチャな乗り方をしていましたが、34歳を過ぎたあたりから徐々にアルファ・ロメオで遠くまで行くのが辛くなり、フィアット・ムルティプラを購入しました。
 しかし、このムルティプラ
が不幸にもトラブル続きで、仕方なくEクラスをイタ車支援用マシンとして数年間に入手しました。現在では車歴が12年を越えた我が
メルセデスもトラブル続きではありますが、やはり、長距離移動時のラクさ具合がハンパではないので、非常に重宝しております。
 W210型はEクラスとはいえボディ・サイズがコンパクトなので、都市部でも運転しやすく、ついつい乗ってしまいがちになりますが、
先日、愛知県知多郡南知多町にあるチンクエチェント博物館が主催する『第11回チンクエチェント・ポーリ』(2011年3月27日開催)
というイベントに我が500C 1.2 POPにて行ってきた際に、現行型500もメルセデスみたいに長距離移動がラク(!)ということに気づきました。
 具体的に何がどうだからラクだったのかというと、高速道路をそれなりの速度で巡航するとクルマの動きがビックリするほど重厚になり、
自分が500C 1.2 POPというコンパクトカーに乗っていることをすっかり忘れてしまうのです。
 これには500C 1.2 POPが185/55R15&専用15インチ・アロイホイールを履いており、屋根アリの500 1.2 POPよりも車両重量が
40kgほど重い(500C 1.2 POPが1,030kg、500 1.2 POPが990kg)ということも関係しているのだと思いますが、とにかく500C 1.2 POP
でのロングツーリングは物凄く楽しいのでありました。

 

 


 今でこそロングツーリングが物凄く楽しいフィアット=500C 1.2 POPという方程式が筆者の脳内で成り立ちますが、数年前であれば、
間違いなく約5年間連れ添ったムルティプラがロングツーリングが物凄く楽しいフィアットの最右翼でした。 
 では、なんでまたそのような“よきパートナー”を手放したのかと申しますと、走行距離が7万5000kmを突破したあたりで
インジェクションが壊れてしまい、修理して直ったと思ったら今度は別のインジェクションがまた壊れてしまい……といった状況となり、
なにやら変な故障スパイラルに陥ってしまったのです。そういったこともあり、泣く泣く下取りに出すことにしました。
 本当はムルティプラを残しつつ、500C 1.2 POPを増車することができたらよかったのですが、それを果たすことができなかったので、
今後は500C 1.2 POPを残しつつ、新型ランチア・イプシロンを増車することを目標として、頑張っていきたいと思います。
たぶん、新型ランチア・イプシロンを買う際にはメルセデスを下取りに出すことになるので、そうなったあかつきには、我が家のガレージに
ランチア、フィアット、アルファ・ロメオが並ぶことになりますね。う~ん、楽しそうです。

 

Vol.04 アルファ100周年! 【2010/11/13】


 

 熱心なアルファ・ロメオ・フリークにとって、2010年は一生忘れることができない濃密な年となった。というのも、アルファ・ロメオの前身であるA.L.F.A.(ロンバルディア自動車製造会社)が1910年に設立されてから今年で記念すべき100周年を迎え、各地で関連イベントが精力的に開催されたからだ。 数ある100周年関連イベントの中でも最も印象的かつ圧巻だったのは、去る10月3日に神奈川県横須賀市にある長井海の手公園 ソレイユの丘にて盛大に行なわれた『A.L. F.A.100周年記念イベント in ソレイユの丘』で、当イベントには驚くべきことに全国各地から約400台もの新旧アルファ・ロメオが集結した。 筆者はイベント開催日と息子の運動会の日が運悪く重なってしまったため、残念ながら朝イチからソレイユの丘に駆けつけることができなかった。しかし、なんとか午後2 時前には愛車(74年式GT1600ジュニア/内外装とも水色)にて現地に到着することができた。 既述したように、約400台もの新旧アルファ・ロメオが大集結したため、メインのイベント会場付近は満車状態で、筆者は一般車用の駐車スペースにアルファをとめ、そこからイベント会場まで歩いて行くことにした。駐車場の誘導スタッフに指示されたパーキング・スペースがアルファ関連のイベント会場から結構遠い場所だったので少し疲れたが、そのおかげで駐車場のほぼ端から端までをチェック=一般車用の駐車スペースにとまっているアルファ・ロメオの雄姿についてもじっくり堪能することができた。 なお、新旧アルファ・ロメオに埋めつくされたメインのイベント会場では稀少モデルや最新モデルのディテールを間近で観察することができ、ステージ会場では太田哲也氏をはじめとする著名人によるトークショーや、じゃんけん大会などを楽しめた。 筆者は12年前からアルファ・ロメオを愛用しているが、ソレイユの丘で開催された今回のイベントは、“アルファを買ってよかった……”としみじみ再確認できる有意義なものだった。100周年というキーワードを使えるのは今年だけだが、是非とも101周年記念イベントも開催してほしいものだ。再びソレイユの丘に集まるという嬉しいニュースが届くのを期待しながら待つことにしよう。

 アルファ・ロメオをアルファ・ロメオたらしめている要素、それはアルファの名が初めて冠された記念すべきモデルである『24HP Torpedo』が鋭意生産されていた創成期や、 A.L.F.A.を買収したニコラ・ロメオが尽力していた時代を経て、今日に至るまで脈々と受け継がれてきた熱き血統(熱きDNAといったほうが正しいかもしれない)に他ならない。 アルファ・ロメオの精悍なエンブレムには“すべては勝利のために”という、持ち前のスポーティさをウリとするアルファならではのアイデンティティが秘められているが、この気高き精神を根幹として、グランプリを戦っていた時代は言うに及ばず、戦後、量産メーカーに転身した後もアルファ・ロメオはスポーティなブランド・イメージを一貫して守り通し、また世界中の人々から愛され続けてきた。 そのような独特のヒストリーをバックグラウンドとして誕生したアルファ・ロメオは、いつの時代にもドライバーをワクワクドキドキさせてくれるといえ、見る者を楽しい気持ちにさせてくれる流麗なモデルも数多く存在している。 クルマとしての素性のよさや、洗練されたエクステリア・デザインの優位性を理解しやすい点もアルファ・ロメオのアドバンテージだといえるが、今後も躍動感溢れるスタイルを採用し、駆って楽しいアルファ・ロメオが数多くのクルマ好きを魅了していくだろう。

 最新のアルファ・ロメオといえばジュリエッタだが、説明するまでもなく“ジュリエッタ”と聞いた瞬間にアルファ・ロメオ初の小型車として1954年にデビューした流麗なベルリーナ&ベルリネッタのことを思い出すファンが非常に多いだろう。 そして、アルフェッタとアルファスッドとの間にできた溝を埋めるためのミドル・レンジ・サルーンとして、1977 年にも“ジュリエッタ”という名のクルマが登場したが、最新のジュリエッタは初代に匹敵するエレガントさと、2 代目に匹敵するスペースユーティリティを持ち合わせているといっていい。これからのアルファ・ロメオを牽引していく存在として、新型ジュリエッタの販売が好調に推移していくことを心底願っている。

Vol.02 フィアット仲間が増殖中!【2010/01/31】

 昨年のクリスマスに嬉しい知らせが届いた。同世代の仕事仲間がフィアット 500を注文したのだ。数あるグレードの中から仕事仲間がチョイスしたのは「HAPPY!」。 そう、フィアット 500の上級グレード「LOUNGE」をベースとし、レトロで落ち着いた印象の“ビンテージ グリーン”と呼ばれる淡いグリーンのボディカラーを採用した特別仕様車である。 朗報に触発され、フィアット グループ オートモービルズ ジャパンが発信したプレスリリースを再確認してみたら、シートにもビンテージな雰囲気を強調した高級ブラウン レザーが奢られていた。そして、電動ガラス サンルーフやクラシック テイストの15インチ アロイホイールまで装備していたので、所有する歓び(満足度)がかなり高いグレードだといえるだろう。 全国220台限定車にもかかわらずゲットできたという話を聞いて思わず感情が高ぶってしまい、1.2 8Vにしたのか1.4 16Vにしたのかを聞き忘れてしまったが、仕事仲間がフィアット仲間になったという今回のエピソードは、結果的に09年のクリスマスに届いた最高のプレゼントだった。

 実は、件の仕事仲間は以前からフィアット 500を欲しがっていた。仕事柄、実車に接する機会よりも模型に接する機会のほうが多い彼は、フィアット 500の陽気なルックスに魅せられて購入を決意したが、新しいほうだけでなく、旧いほうも含め、チンクエチェント オーナーのほとんどが個性的かつ愛らしいスタイルにシンパシーを感じ、フィアット 500をガレージの住人として迎え入れていると解釈していいと思う。 筆者の場合は模型に接する機会よりも実車に接する機会のほうが多いため、昨年の秋頃から年末にかけて、フィアット関連のイベントや街中で数多くの新旧チンクエチェントを見かけることができた。 取材&遭遇するたびにフィアット 500のことが欲しくなってしまい、先代チンクを買うのであれば“L”、現行型チンクを買うのであれば“1.2 8V POP”をチョイスしようとすでに心の中で決めているのであった。

 昨年の秋頃に取材したフィアット関連のイベント(浜松と軽井沢で開催)には、フィアット グループ オートモービルズ ジャパンから借り出した「フィアット 500 1.2 8V POP バニラ イエロー」でお邪魔してきた。その際に合計で1000km以上という長距離を走ることによって、確信および発見できたことがあった。 それは何かというと、フィアット 500 1.2 8V POPの優位性で、走りの痛快さと燃費のよさが高い次元で両立していた。往年のチンクエチェントに関しては長時間/長距離を走ったことがないため断言することはできないが、おそらく、世界的な名車として今でも親しまれている先代チンクも車体の軽さをアドバンテージとして、走りの痛快さと燃費のよさが高い次元で両立しているといえるだろう。 スタイルがイイといったような静的な特長は誰の目にも明らかだが、動的な特長は乗らないとわからないため、新旧チンクエチェントを自動車趣味のパートナーとしてチョイスした好事家は、フィアット 500と付き合いだしてから、さらに愛車のことが好きになるのであった。

 仕事仲間の家庭だけでなく、我が家においても嫁が「フィアット 500であれば買ってもよい」と言っていることもあり(←珍しい)、“増車するのであれば今度もフィアット”といった雰囲気がすっかり出来上がっている。 アルファ ロメオとフィアットを所有しながらイタリア車を購入するのであれば、フィアットではなくランチアやアバルトにしたい(!)というのが本心だが、このご時世の中では嫁の気が変わらぬうちに増車してしまったほうが得策なのかもしれない。 アバルト 500にエッセエッセ キットを組み合わせてみたい気もするが、ここは素直に次期増車候補の最有力車としてフィアット 500 1.2 8V POPを誰にも遠慮することなく挙げることにしよう。

Vol.01 アバルトも買おうかしら?【2009/03/05】

 いよいよ、フィアット グランデ プントをベース車両として開発された「アバルト グランデ プント」とフィアット500をベース車両として開発された「アバルト500」を擁して、栄光のブランド「ABARTH」が復権することになった。一度失った権利や権力を回復することを意味する“復権”という言葉を使ったのには、もちろんワケがある。熱心なイタリア車フリークであることを自認する御仁は事の仔細をよくご存知だと思うが、釈迦に説法になることを承知で述べさせていただく。

 筆者は1971年式なので、クルマに興味を持ちはじめた時分にはすでにアバルトはフィアット オートの傘下に入っていた。時が流れ、1971年に生まれたクルマ大好き人間が運転免許を取得した頃、現実的な予算でアバルトを買おうと思った場合にA112アバルトもしくはリトモ アバルトはまだまだ最良の選択だった。本当にギリギリのタイミングだったが、元気に走行できる個体が数多く現存していた。フィアット131アバルトは、すでに雲の上の存在だったように記憶しているが、今になって思うとリトモ アバルトを愛車候補の筆頭に挙げることができただけでも、それはそれで大変貴重な経験をさせてもらったと思うべきだろう(自動車の神様に感謝!)。

 しかしアバルトに関して、そのように低予算で趣味性が高く、なおかつ刺激的なクルマ選びを楽しめたは'80年代の終わりぐらいが最後だった。というのも、初代プントのスポーティ仕様が「アバルト」を名乗るようになってから、少しずつ状況が変わっていってしまったからだ。つまり、アバルトに対する世間のイメージが過小評価方向に変化していってしまったといえ、別の言葉で説明すると、次第にアバルト=エアロパーツや専用アルミホイールや派手なインテリアでスポーティさを演出したグレードといった認識になってしまったわけである。

 カルロ・アバルトが1949年に設立した「Abarth & C.」が、フィアット1100をベース車両とした204 A ロードスターでレース界にデビューしたエピソードなどを知っている方はアバルトの本質を熟知していたが、復権を願っているはずのフィアットが2代目プントにおいてもアバルトの名を冠しただけといえるスポーティグレードを再設定したこともあり、しばらくの間は状況が好転することはなかった。

 エンブレムのサソリから少しばかり毒を抜いたような“アバルト・グレード”がフィアットからリリースされ、復権どころではない空気感がイタリア車フリークの胸中を支配していたが、冒頭でも述べたように、ようやく待ちに待った本気モードのアバルトがラインナップされた。今後はモータースポーツ・シーンでの活躍など、その活躍ぶりに期待したいと思う。

 ちなみに、現在、筆者は11年前に購入した1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアと新車で買った2005年式フィアット・ムルティプラを愛用しているが、長い間、増車するならばランチアだと考えていた。新しいデルタも魅力的なのでランチア購入計画を簡単に捨て去るわけにはいかないが、ここ最近、アルファ/フィアット/アバルト体制でもイイかと真剣に思っている。本当はアルファ/フィアット/アバルト/ランチア体制を実現できたら最高だが、さすがに4台体制を達成・維持できる経済力は無いので、当面はアバルトを次期愛車候補の最右翼として頑張っていくつもりだ。

 なお、アバルト グランデ プントとアバルト500のどちらにするかで悩むところだが、フラットノーズのジュニアと顔が普通になってからのムルティプラを所有する天の邪鬼としては、やはり、アバルト グランデ プントをチョイスするべきだろうと思っている。いつの日にか、外しの美学というキーワードで語れそうな3台を並べることができたら、早速、当ページで写真をアップしたい(!)。とりあえず、新生アバルトの広報車を借りて、その実力を試すことにしよう。